有料レンタルサーバーの選び方

はじめに

現在利用しているCsideNetを借りるまでの流れと選んだ理由を書きとめています。有料レンタルサーバーを探している人は参考にどうぞ。

またホームページを作るには、必ず有料レンタルサーバーを借りなければいけないということではありません。無料レンタルサーバーやプロバイダのサーバースペースを利用する方法もあります。

有料と無料の違いは、レンタルサーバー管理者が広告をだしているか、快適に利用できるように管理されているか、などです。広告などを気にしないなら、無理せずに無料レンタルサーバーもありです。

CsideNetを利用しています

「1時間で〜」を含むshoshinsha.comドメインはCsideNetでレンタルサーバーを借りています。

理由は簡単で、画像の転送量制限が明記してあったこと。サーバーの稼動状況がWEBで確認できること。などなど、信頼できる技術者が管理していそうだったからです。

信頼できるかどうかで判断しているのには理由がりまして、過去に借りていたレンタルサーバー屋と連絡がつかなくなったことが2度ほどあり、かなり困ったことになったから。連絡がつかなくなったのは個人経営っぽいところでしたので、選ぶ時点で間違っていたと反省しつつ、ここに経緯をメモしておきます。

夜逃げしたレンタルサーバー屋さん

最初にレンタルサーバーを借りたのは、600円/月ぐらいの安さ自慢のサーバー屋さん。もう何年も前(2000年ごろ)ですが、その時にshoshinsha.comドメインも取得しました。初めてのサーバー選びだったので、値段と勢いで決めた覚えがあります。数ヵ月後、レンタルサーバー屋さん夜逃げしました

(@@夜逃げ:資金繰りがうまくいかず、荷物をまとめて姿をくらます事。

当時、夜逃げなんてドラマや本の中だけの出来事と思っていたので、とても焦りました。FTPすら接続できない状況になり、何より半年分の料金を先払いしていたのだから大変。ネット上でも、ちょっとした騒ぎになり、被害者同士の情報交換用MLもできたりしたのでした。

おかけでドメインやレンタルサーバーについて勉強する機会を得たました(涙

救世主Kangaweb.com登場

先払いしたお金が戻ってくる可能性はほとんどなしの状態。それほど高額でもなかったので、いい勉強させてもらったと諦めた。どのみち他のレンタルサーバーへ引越ししないといけない状況だったのですが、問題がひとつあります。ドメインの所有者が夜逃げしたレンタルサーバー運営者になってる・・・。

ドメインを取得すると所有者・技術管理者・支払い先が誰なのかが、ドメインを管理している組織に登録される。サーバーを引っ越す場合は、所有者の承認が必要。上記の場合は、所有者は夜逃げした人の名前で登録されていたので、私には引越し承認を出す事ができない。

途方に暮れていたところへ、一通のメールが届きます。差出人は海外のレンタルサーバー屋さんKangaweb.com。その時受け取ったメールは自動翻訳で変な日本語メールでしたが、要約すると「夜逃げしたサーバー屋さんは、当方と再販契約を結んでいた。現在、夜逃げしたサーバー屋さんとは連絡がとれない状態。多くの人が被害に合われ、当方としても放置できない問題なので、お困りならご相談ください。ドメイン移転手続きの事務処理をお手伝いします。」

要するに、逃げたレンタルサーバー屋さんはKangaweb.comと再販契約をしていて、代理店のようなものだったらしい。夜逃げしたサーバー屋さんからKangaweb.comへ支払いも滞っていたらしいので、Kangaweb.comも被害者になるのだが、ドメインの移転が出来ない人が多数いるので救済に乗り出したようである(もちろん未払い分の回収もあったんだろうけども)。

ドメイン移転の方法は無いかと英語ページと格闘して疲れ果てていた私、Kangaweb.comへの移転をお願いすることにしました。といより再販元なので、月々の支払いは前より安くなります。海外企業との取引は不安だったけど、数日後には無事に移転完了。ドメインの所有者も私になり、すんなり問題解決。餅は餅屋へで納得。

さよならKangaweb.com 今までありがとう

その後、たまにサーバーが落ちたり、英語のやり取りが大変だったぐらいで、大きな問題も無く3年ほどKangaweb.comのお世話になりました。それほど不満もなかったので、このまま利用する予定でしたが、「1時間で作るホームページ」がYahooに登録され、転送量が跳ね上がってしまい引越しせざるを得なくなってしまいました。

この時までレンタルサーバーの転送量なんて気にしたことは無かったのですが、いきなり¥5,000近く追加料金の請求がきたので、さすがに引越しを考え出します。引っ越さずに済ます手はないかとKangaweb.comとメール交換はしたけれど、これから転送量が上がることを考えて引越しすることにしました。月々の支払いが安いレンタルサーバーでしたので、転送量が限界にきたということです。※英語メールのやりとりでアップアップだったのは言うまでもありません。

転送量とは、サイト内のHTML・GIF・JPEGなど全てのファイルが表示された(リクエストされた)ファイルサイズの合計です。通常は週・月単位でサーバー屋さんごとに転送量制限があります。転送量制限を明記していなかったり、無制限表記のところもありますが、基本的にあると思っておくこと。本当に転送量制限がないサーバーで快適なところこは、まずありません。

有料レンタルサーバーの選び方

新しくサーバーを探さねばなりません。3回目のサーバー選びですので、選び方のコツはある程度わかってきました。今回の引越しで重要なことは

・アクセス数が増えても転送量が原因で追加料金が発生しない事。この時点で約3Gbyte/月ぐらい。
・国内にあるサーバーで、表示が速い事。以前は海外だったので、それなりにもっさりしていた。
・使っているCGIそのまま利用できる。
・ドメインの移転作業を代行してくれること。

国内で¥1,000/月以下のところは、転送量的にきついだろうと思い、予算枠は¥1,000〜¥3,000。同じぐらいのアクセス数のサイトを見てまわったり、サービス機能をエクセルにまとめながら3社ぐらいまで絞り込みます。↑の条件を満たしていればいいわけですが、次のことがサイトに明記してあるサーバー屋さんに絞りました。

・レンタルサーバー設置場所やスペックが明記してある。
・転送量制限の数字が明記してある。

問い合わせてみた

最後に絞った3社へ問い合わせを行います。今まで失敗も多かったサーバー選びなので、サイトの現状を伝えて追加料金の有無なんかを問い合わせました。

3社とも慎重に絞った甲斐があったのか、それぞれ丁寧な返事をいただいた。ウチ1社は、その転送量だとキツイですという内容だったので候補から除外。残りの2社のうち、1社は丁寧な返事だったのだけども細かい点には答えてもらえなかった。最後の1社は、不安な部分も答えてもらった上に、いくつか提案もしてもらい、何回かメール交換をしました。これがCsideNet。これで引越し先決定です。

CsideNetを選んだ理由まとめ

ざっとCsideNetに決めた理由を書いておきます。1点注意ですが、レンタルサーバーを探している人には、勧められるサーバーには間違いありませんが、全ての人が満足できるかどうかはわかりません。サイトの規模や必要なサービスによって違ってきますので、そのあたりは差し引いて考えてください。

・転送量制限が9GB/Week:サブドメインは4.5GB/Week。
 ※ 1時間を含むshoshinsha.comドメインの実際の転送量は、ユニークアクセス1500-2000/日で800-1000MB/週。

・サーバー負荷の監視をきっちり行っている。
 ※後で詳しく書きますが、CGIが原因でサーバー負荷が大きいと、きっちり警告メールがきます。

・問い合わせのレスポンスがよい。
 ※休日をはさまなければ、24-36時間で返信して頂いています。

・ドメインの所有者をCsideNetで登録もできる。
 ※ドメイン所有者をCsideNetにすると、自分でドメインの管理は出来なくなりますが、whois検索しても名前・住所がでてきません。このページの冒頭で書いたように、自分で管理できないリスクはありますが、プライバシーを気にする人は利用してもいいかもしれません。
・契約後は、郵送でID・パスワードも郵送される。
・生ログを提供している。

費用はCsideNetのページで見てもらうとして、個人的には満足してます。初めてレンタルサーバーを借りる人は、サブドメインでも十分ですが、引越しした後も同じメールアドレスを使いたい場合は新しくドメインを取得する必要があります。金額も違ってきますので、お財布と相談してください。

Cside.netのサーバー稼動状況

また実際の表示速度については、Googleなどで「cside」と検索すると、サブドメインサービスを利用しているサイトがたくさん出てきますので、確認しておきましょう。

有料レンタルサーバーを選ぶ際に気をつけたい事

上のまとめで、有料レンタルサーバーを借りたことのある人なら、使った感じは伝わると思います。CsideNetに限ったことではないですが、次のような場合は注意してください。

・負荷の大きなCGIを使ってる。
CGIの負荷が大きくなると、それだけサーバーの動作が遅くなり落ちやすくなりますので、一人が負荷の大きなCGIを利用すると「負荷が高いですよ」とメールが飛んできます。このおかげで、レスポンスのよいサーバーが維持できているという訳です。

・SSI は *.shtmlで。
サーバーの設定によって、*.html上でもSSI が使えるところはありますが、その分負荷がかかります。もし、引越し前のサーバーでSSI を*.htmlで使っている場合は、CGIを変更する必要がありますので注意が必要です。

大きいサイトを管理している人は、アクセス解析も気になると思います。私の場合、CsideNetからサーバーの生ログが提供されているので、フリーツールを使ってローカルで解析しています。

最後に

レンタルサーバー選びは難しい。値段とスペック表を見て決めてしまう人も多いと思いますが、不安な点があれば必ず問い合わせてから利用するようにしてください。返事のメールからサポートの良し悪しもわかりますし、何より大切なお金を使うわけですから慎重にいきましょう。特にCGI・PHPメインでサイトが構成されている場合はCPU負荷もかかりますので、問い合わせてから利用のほうが吉であります。