迷わなくなる靴の選び方
フィッティングのポイント

正しい靴のフィッティングってどうやるの?靴選びの際に何を注意すればいいのだろう?と思ったことありませんか?足長・足囲・足幅について学びましょう。この3つのサイズがフィッティングに重要だと知っていれば、フィッティングがスムーズに行えます。

足の形状は3次元でとらえると複雑です。日本人の足の特徴としては、甲高・幅広があげられます。ただし、思っている以上に個人差が大きいので、フィッティングの際は、足長・足囲・足幅を意識しながら自分に合う靴を選ばないと失敗します。

足長・足囲・足幅

まず、足長です。つま先から踵までの長さですね。私は長い間、靴のサイズ=靴の全長だと勘違いしてました。実際は靴のサイズ=足長です。足長(表記サイズ)+ 捨て寸 + 生地の厚さ = 靴の全長となります。捨て寸とは、つま先にできる靴との隙間のこと。この捨て寸の存在が快適に歩くうえで重要ですので、フィッティングの際はつま先に余裕のある靴を選びます

つぎに、足囲ですが、これは足の親指と小指の付け根の周囲のことです。靴は、足囲から足首に向かって靴紐で足の甲を固定するように作られているイメージです。このサイズが自分の足と一致していれば、かかとの部分がぴったりしていながらつま先に余裕があるという状態になります。捨て寸があるのに、足が靴にフィットするのは、この足囲のサイズが合っているためです。

最後に、足幅です。足幅は、足囲をはかる部分の足の幅のことです。いいかえれば足の幅がもっとも広いところのサイズになります。足囲が分かれば十分な気もしますが、なぜ足幅が必要なのでしょうか。それは足の厚みが靴紐を締める効果に大きく影響するからです。たとえば、足幅に余裕のありすぎる靴をいくら締めても足は前方に押し込まれていくでしょう。 その結果、捨て寸に余裕のないフィティングになりかねません。

この3つの寸法をふまえて、最適なフィッティング順序を考えてみると次のようになります。

  1. サイズは実測した自分の足長で、つま先に余裕のあるものを選ぶ。
  2. 足囲(ワイズ)を意識して、ピッタリ収まっているか確認する。
  3. 2と合わせて、足幅がきつすぎないかチェックする。

この順番で確認し、試着したら少し店舗内を歩いてみましょう。歩いた際は、つま先に余裕はあるか?踵の部分が擦れて歩きにくくないか?などをチェックするといいでしょう。

ちなみに、靴はメーカー、ブランド、素材によって足に合うまでの時間も違います。運動靴などは、その日からフィットする靴もありますが、革で作られたビジネスシューズなどは、慣れるまでに2・3週間かかる場合もあります。最初は無理をせず、近所で30分ほど歩いて慣れる期間を作ることをおすすめします。いきなり、革靴を仕事に履いて行って、ひどい靴擦れができてしまうと仕事に集中できませんしね。

足長・足囲・足幅をチェックして自分の足にピッタリ合う靴を探してくださいね。